ゴライアスクレーンの施工実績
- イコライザーシーブ交換工事
- ワイヤーロープ交換及び、位相変工事
- 走行装置補修、更新工事
- 斜行防止制御盤更新工事
- <工事例>
ゴライアスクレーンとは
ゴライアスクレーンは主に造船所で使用され、船のブロックを搭載するクレーンです。
(全長130m、高さ75m)
近年では、最大吊上能力1000t以上を有する機種もあり船を作る期間を短縮し、業務効率に大きく貢献しております。
クラブトロリーをストッパーに固定します。
(上から見た風景です。)
全景です。
今回は、ここの脚部の車輪を交換します。
※車輪の“つば”が摩耗して変形している為、車輪を交換します。
油圧ジャッキをセットします。
200t×4台使用します。
写真のロッカーを取外し車輪を交換します。
ロッカーを取り外す際、このレールクランプが干渉する為、取外します。
この装置は車で言えば、サイドブレーキみたいな物です。
油圧ジャッキにてクレーンを押し上げます。
丸部連結ピンを溶解する為、本体内部にある電線を取外します。
火気の養生を行います。
鉄を溶かす為、皮製の保護具を装着します。
保護具装着完了。
ランスにてピンを溶解。(表面)
(裏面)
連結ピンを溶解し貫通させました。
(普段は大きく孔を開けませんが、40数年600t近くの荷重を受けている箇所なので、用心して大きく孔を開けました。)
ピンを溶解、貫通させる目的は、鉄は熱を加え、冷ますと収縮する特性と、貫通孔を開ける事により収縮幅を大きくしピンの取外しを容易にするためです。
ジャッキをピンに取付、抜取ます。
ジャッキを押し出しピンを抜き取ります。
ピンが徐々に抜けてきてます。
もう少しです。
ピン取外完了
ロッカーを取外し開始。
チェーンブロックとジャッキにて慎重にスライドさせます。
ロッカーをトレース完了。
工事期間中(取外期間)に不可抗力発生対策として、仮のロッカー(車輪)を取りけます。
そして、強風による逸走防止としてレールに大きな車輪止めを取付ます。
車輪を交換する為整備場に運搬します。
小ロッカーを反転させます。
ようやく、車輪を取外して行きます。
中ロッカー整備中。
旧品車輪取外中。
取外完了
もう一つの小ロッカーに新車輪を組込ます。
新車輪組込中。
レールクランプ、各LS装置を復旧し完了。